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Road to 浜松ラウンド…? [過去のシゴト]

今年度から新しいコンピュータシステムが導入された。
そのために、年明けから何度か操作説明会が行われた。

担当者Uさんはなかなかに面白く、年も近そう。
名古屋の会社から、わざわざ説明会のたびに来てくれていた。
名古屋にほんのちょっとだけ住んでいたことがあるので
なごやグルメの話でさんざん盛り上がる。




この会社、システム会社というよりは家電みたいな社名。
「変わった社名ですよね!?」
聞いてみると、某私鉄系の会社なのだという。

…え~!

J「懐かしー!ワタシ、その系列のホテルにいましたよ!浜松の。」
U「ほんとですか!そのホテルのシステムもやらせてもらいました。
 その時から仲良くなった方がいて、今でも年に数回飲むんですよ!」

へー。
でも、勤めていたのは20年前。知ってる人なんてほとんど残ってない。


U「…Tさんっていうんですけど、ご存知ですか?」


え~!Tクン!!\(◎o◎)/!


J「Tクンならご存知もご存知、ご存知まくってます!」


同期で、同じ年で、同じ部署。
飲みに行ったり、旅行に行ったり、テニスに行ったり。
結婚式の二次会にも来てくれた。
最近はなかなか会う機会がないけれど、年賀状はやり取りしている。

Tクン!その名前がピンポイントで出てくるとは!




名古屋のUさん、浜松のTクン、埼玉のワタシ。




いやぁ。
世間ってせまい。




数年ぶりにTクンに電話をして、懐かしい遠州弁で話しながら、
今年中に「飲み会浜松ラウンド」開催をしようと約束したのでした。
たのしみー!


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外国人のおともだち [過去のシゴト]

約1年3ヶ月ぶりの「過去のシゴト」カテゴリー。
コールセンターに勤めていた頃の話。

「自宅の電話でメールができる」サービスのサポートをしていた。
ある時かかってきた問い合わせの電話。
「いつも、知らない人からメールが来て…怖いんですっ!」
声の雰囲気からして30代だろうか。

携帯電話で迷惑メールが問題になっていた時期だから
もしかして、ここにもその余波が?
うーん、他にそんな問い合わせも来ないけどなぁ…
で、それは、どんなメールなんですか?

「私がメールを送ると、すぐ外国人の人からメールが来るんです!」
「全然知らない人なんですっ!」
「私は外国人のお友達はいないんです!」
…お客様、ひとりでテンパって既に半泣き。

「お客様、ご自身が送られたお相手様からはお返事来ましたか?」
「来ないんですっ!なのに、いつもいつも
 外国人からばっかりメールがくるんですっ!!」



え?

外国人からのメールって…



エラーメールじゃね?



・「返信」機能を使って送っていない
・アドレス帳登録は自分で入力した
・メールを送るのは、ほとんどその相手だけ


やっぱ、エラーメールじゃん。



エラーメールについて解説開始。

ところが。



「そんなわけわかんないことどうでもいいんですっ!
 とにかく外国人からメールが来るのっ!
 怖いんです、怖いんです、怖いって言ってるでしょ!
 私は外国人の友達はいないんですってばっ!
 何か狙われてるかもしれないじゃないですか!怖いんですっ!」
…号泣。

こちらが何か言おうとするたびに
「怖いんですっ」返しを食らい、何も言えず…






マイクを上げたまま、30分。
ひたすら泣き声を聞くのみ。




ようやくお客様からの一言。
「怖いけど…何が書いてあるか翻訳してくれますか…」

翻訳!( ̄□ ̄;)
見なくてもまあわかるけど…それじゃダメだよね。

じゃあ、そのメール転送してください。
…あ、できない。
じゃあ、印刷してFAXしてください。
…え、それもできない。
じゃあ、読み上げてもらっていいですか。一文字ずつでもいいですから。
…え?アルファベット、読めない!?

一体、どー翻訳しろとゆーのだ^^;

しょーがない。どんなカタチの文字か言ってもらおう。
「山がふたつ…」
「あ、これわかります。Aです!^^」…嬉しそうである。
「つぎは、数字の1みたいなヤツ」
「『し』の角ばったヤツ」
「えーと…手を開いて横にしたみたいなカタチ」
「これは、Pじゃないし…なんかナナメの棒がついてます」

大体の予測はついているので何とかわかる。
ここまでの正解は『MAILER』。DAEMONと続くのである。

すべての文章を読み上げていただくのに…1時間…

『j』…「し」の反対向きにちょん
『c』…目の検査で使うヤツ
『e』…目の検査がくるっとしてるヤツ
『n』…トンネルっぽい
『m』…トンネルっぽいのがふたつ
『b』…棒の右側に丸
『d』…棒の左側に丸
こんな具合なのだ。
だんだんわかってきて、読み上げる速度が上がってくる。

そして。全部書き取った時の達成感!!
オレはやったぜ~~~~~~~~っ!!!(一応オンナですが)
と45度にこぶしを突き上げたくなった。

「お客さま、やっぱりこれはエラーメールですねっ!
 簡単に言うと「送っていただいたアドレスは存在しません」って
 お知らせなんですよ。
 英語で書いてありますけど、間違ってますってことです。
 先方様のアドレス登録、もう1回確かめてみてください」

「…じゃあ、私が間違えてるってコトなんですね。
 だけど、この外国人は知らない人なんです!
 送らないようにそちらから言ってください!」


( ̄□ ̄;)…え???


だ・か・ら・ぁ…(ーー;)
あー、もうめんどくさっ!

「そうですね。私の方からも頑張って伝えてみます。
 でも、その前にお友達のアドレス登録直してくださいね^^;
 絶対に直してくださいね!絶対ですよ!」





その後、毎日のように
「外国人の友達はいないんですっ!怖いんです!」電話が
かかってきたのは言うまでもない…
H県のO様は、私たちの間で
『外国人にねらわれてる人』と呼ばれるようになったのだった。

O様には今もまだ「DAEMON」様からメールが届いているだろうか。
いっそ友達になってしまえばよいのに、と思わずにいられない。


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今夜のベッドは… [過去のシゴト]

タイトル見て、ワクワクしちゃった人、ごめんなさい。
えー、そんな話(どんな話?)じゃありません。



結構どんな状況でも眠れちゃう。
電車や車はもちろん。
キャンプに行ったら、下が固かろうが熱かろうが、
でこぼこしてようが、少々の悪条件は大丈夫。
相当大きないびきをかく人がいても平気。
シゴトの途中ですら眠っちゃうから。3秒くらい。
そして、冬はもしかしたらコタツで寝てる日の方が
多いんじゃないかと…^^;あらら。
昔っからそんな感じ。寝るのに場所を選ばない。

でも、まさかこんなところで眠ると思ってなかった…。

一人暮らししてた頃。
両手をいっぱいに広げたら左右の壁に手がつくほど狭い狭い寮の部屋。
家具は畳ベッドのみ。
収納は、ベッドの下の大きな引き出しがふたつ。
あまりに狭すぎて、引き出しはベッドに乗らないと開けられない。
そんな部屋で暮らしていた。



どんどんどん!
ドアを叩く音で目を開けた。
景色がいつもと微妙に違うような気がする。
あれ?天井高くなったかな。
起き上がろうとして、ガツン!とアタマをぶつける。
いって~~~~~~~っっ!!!!
一気に目が覚める。



そこはベッドの引き出しの中。
ホテルのショッキングピンクの制服のまま。
手にはバスタオルをつかんでる。


記憶をたどる。

仕事終わって帰ってきて。
お風呂行こうと思って引き出しを開けて。
まずはバスタオルを…

んーーーーー…回想終了。

そのまま引き出しの中に落下して、朝までぐっすり。
ぐっすり寝すぎて、既に出勤時間の朝6時。

迎えに来た友達が、ドア開けてビックリしてた。
(鍵もかけずに寝たらしい)
顔だけ洗って、そのまま出勤(笑)

引き出しで寝たことがある人って、そうそういないと思う。
こんな私ですら、一回だけだから。


あっ!やっちまったーい! [過去のシゴト]

本日で10月も終わりでございます。
カレンダーもあと二枚、年賀状の準備ももうすぐ。

***

今の仕事は長続きしているけれど
どうにもこうにも仕事が長続きしないタイプだった。
短くて3ヶ月、長くて2年。
こらえ性のない、“当時”の「イマドキの若者」だったようだ。

ホテルでの仕事(4部署…)
ヘアメイク事務所での事務、スケジュール管理
旅行代理店(3ヶ月…^^;)
スキー用品販売
酒屋さんで自動販売機の補充、配達
高校受験生向けの模擬試験実施会社で事務
コールセンターで電話オペレータ

どこでも、色々といい経験をさせてもらった。

色んな仕事をして、見えてきたことがひとつ。




「注意力散漫」




ホテルの宴会サービスにいたとき。

会議でお茶出しがあるので、湯呑みをラックに積んで運んでた。
36個(多分)入りのラックを6~7段積んでた。
ホテルのバックヤードは、リノリウムの床。

ふんふんふん♪…てくてくてく…

…どかっ!

え????

押していたラックが、倒れていく。

えええっ???

がっちゃーん!! いや、 どっかーん!! くらいの衝撃で。
ラック、ひっくり返る。

足元には足拭きマット。
急ブレーキがかかっても、ラックは急に止まれない。
慣性の法則があることを身をもって知った。

破損、120個。
こっぴどく怒られた…

---

ホテルのメンバーズクラブにいたとき。

入会金100万、月会費20万(多分)とかのメンバーズフロア。
出すものも、高級。
グラスも、カップも高級。
働いている私は、庶民。

食器洗い機が使えない、金の線が入ったカップ。
ひとつひとつ手で洗う。

ふんふんふん♪…きゅきゅきゅ…

パキ。

え????

あわあわの手を見る。
右手に、スポンジとカップ本体。
左手に、カップの持ち手。

えええっ???

どう見ても2分割。
最初は1個だったはずなのに。
高級食器はやわだと、身をもって知った。

破損、1客、5,000円(仕入値)。
こっぴどく怒られた…

---

スキーの販売をしていたとき。

世間はスキーブーム。
1週間ごとに売れ筋商品が変わってくる。
毎週金曜は売り場チェンジの日。

スキー板の入れ替えのため、
什器から板をおろして壁に立てかけておく。

ふんふんふん♪…よいしょよいしょ…

…ごん。

え????

立てかけてある板にちょっとぶつかる。
傾いた、板。

えええっ???

がらがらがらがらっ!
きれいに、全部の板が横倒し。
ドミノ倒し世界選手権に出られそうなくらい、見事に。

立てかけてあるだけじゃ倒れるって身をもって知った。

キズ板、10本。
お客さん、ラッキー。ニューモデルが30%OFFだよ!
こっぴどく怒られた…

---

自動販売機の補充をしていたとき。

軽ワゴンにビールやジュースを山ほど積んで
独身寮とかに補充に行く。
男子寮はビールがよく出るのだ。

ふんふんふん♪…がちゃがちゃがちゃ…

つるっ。ごん。

え????

手が滑ってビールの缶を落とす。
あちゃー。

えええっ???

ぷしゅーーーーーーーっ!!!
あわあわわわわわわわ!!
ひとりビールかけ状態。

ビールって発泡するもんなんだ、って身をもって知った。

管理人のおじさんに雑巾を借りに行く。
「あんた、毎回やってるねー」
呆れ顔で言われた…
(酒屋の社長には内緒)


今?
注意力散漫でも、どうにかなる仕事をしている。
いや、どうにかならないのだけど、お客様がしっかりしているから。
担当者を反面教師として、お客様はしっかりしていくものなのかも。

「JOHNさん、これ預かるってこの間言ってたよ」

はい、毎度!いつもすいません^^;


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45分女 [過去のシゴト]

4月に入った新人さん。
大丈夫かなぁ、続くかなぁと心配しつつ、
微力ながらトレーナーとして彼女のサポートをしてきた。

半年が過ぎて、先日めでたく1組目のお客様の結婚式を迎えた。
まだ早いと思ったけれど、
「とにかく1組、当日まで頑張って担当しよう!」
それを目標においた。
異業種からの転職組。初めてのことだらけ、わからないことだらけ。
不安もたくさんあっただろうけれど、お客様と向き合って
一生懸命作り上げてサポートしてきた披露宴。
ほんとによく頑張ったと思う。

当日。
お客様からサプライズでブーケをいただいて、号泣している彼女を見ると、
このシゴトをしていて幸せだなぁとあらためて思ったりする。ちょっともらい泣き。
新人さんのトレーナーって、幸せだなと思ったりする。

***

前の職場(結婚式場)でも、何度か新人さんのトレーナーになった。
私は短気じゃないから、上司が頼みやすいらしい(^_^;)

ある時、22歳の男子が入ってきた。
「Aくん。明日から来るから、JOHNが中心で教えてやって」
とB課長に言われ、挨拶。
ちょっとへなへなした感じの男の子。目を見てくれない。
しかも、新しい職場に挨拶に来るのにTシャツにジーンズである。
男子は制服がないから、自前のスーツで来るよう話して帰す。

翌日。

ちゃんとスーツで出勤してきたAくん。

でも。

「え!?Aくん、ネクタイ他に持ってないの?」
「あ、ないんです。スーツもこれしかなくて」

黒のネクタイ!!!!模様なし!!!!
よく見たら、スーツもフォーマルじゃん!!!
ここは葬儀屋じゃねーっつーの!!!!
せめて白にしろよ!!!!(←ダメだけど)

B課長に話し、一本ネクタイを借りる。
結び目が曲がっている。何度直しても曲がっている。
しょーがないから、直してやる。
あたしはアンタの彼女でもかーちゃんでもないっつーの!!!!

かなりの不安と、くじけそうな気持ちを
「みんな最初はこんなもんだ。そうだ。こんなもんだ」
と心の中で唱えることでごまかす。苦しい。

館内を案内した後、私が担当しているお客様が来てしまったので
とりあえずできそうなこと、
印刷物のチェック(文字が間違っていないかを見るだけ)をお願いした。
「間違ってはいけないものなので、時間かかってもいいから
『大丈夫です』って言えるくらいしっかり見るようにしてね。
まあ、間違い探しだと思って。後で私も見るから大丈夫だよ」
と話して。

接客が終わった後、事務所に戻るとAくんがいない。





「Aくん、辞めたから」




「はぁ????」
「『僕にはこのシゴト向いてないみたいなんで、帰ります』って
帰っちゃたんだよ」

黒のネクタイが好きですか?
間違い探しはキライですか?
何が向いてなかったんですか?

11時出勤。

現在時刻11時45分。

辞めるまで、45分。

「JOHNすごいよな~、これ、最短記録じゃない?
よっ!新人辞めさせたら日本一!『45分女』!」

B課長、笑いながら話してるけどさ…
お願い。
45分で辞めるような人、面接で見極めてください…

『45分女』

いまだにB課長にはそう呼ばれている…


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150%でいこう [過去のシゴト]

ほんの1年半だったけれど
コールセンターで働いていたことがある。

コールセンターでは、電話すべてを録音していて、
応対について定期的にチェックが入り、評価される。
いつ、誰がチェック対象になるのかは
全く知らされることはなく、
ある日突然「チェックシート」(成績表)が渡される。
5段階評価のそれは「赤紙」と呼ばれていた。

もらったら、それを見ながら対象となった自分の応対を聞く。
録られてるのを意識せずに話してる自分の声、口調。
初めて聞いたときの衝撃!(笑)



自分の声ってこんなんだったんか!!!!!
私ってば、クール!!!!!( ̄□ ̄;)




事務的。
滑舌がいい分、よそよそしさが全開。
いわゆるオペレータしゃべり。そして少々早口。
「えー、」が多くて、「~ます。」にヘンなくせがある。

応対は、丁寧に、あたたかく、やわらかく、ゆっくりと。
結構頑張ってるつもりだった。いけてるつもりだった。
赤紙の評価も良かった。
でも、全然ダメ。
私のは慇懃無礼という(笑)。感じ悪っ

「これはやりすぎかなって思うくらい、150%くらいの表現をしてください」
研修の時にそう言われた。
聞いてみて初めてわかる、この言葉の意味。

自分が思ってるほど、表現できないもんだ。
話し方だけじゃなく、表情もきっとそうなんだと思う。
ビデオに録ったら、全然笑えてない自分なのだろう。
ものすごーく笑顔を作ってるつもりでも。
人にココロを伝えるってめちゃめちゃ難しい。

だから、きちんと伝えたい時には、いつも150%でいこう。
時には200%に増量セールもしながら。

どんな接客してるのか、ビデオに録ってみたいもんだと思う今日この頃…
でも、見るのが怖い(笑)


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ご飯の保障 [過去のシゴト]

家庭用の電話機でメールができる。
パソコンも携帯も苦手、という人にはうってつけのサービス。
そんなサービスのコールセンターに勤めていた時の話。

その日、携帯電話(キノコの会社)あてのメール送受信が大幅に遅延。
迷惑メールの問題が多くなってきた頃だったから
携帯電話会社側で規制がかかっていたらしい。
今はほとんどないけど、3~4年前はそういうのって多かった。

家庭の電話でメールをしようという方は、比較的年齢層が高めである。
そして、メールの仕組みがわかっていない方が多い。
電話と同じ感覚なのだ。
だから、メールはいつ何時でも「即時に」届くと思っていらっしゃる。

「ご飯の支度の都合があるから『帰るメール』してね、って子供に送った」
「迎えに行くから、駅に着いたら連絡くださいって送ったのに」
「買ってきて欲しいものをメールしたのに」
「駅で待ち合わせしようと思ってたら行き違った」

遅延の際のクレームはだいたいこんな内容である。

メールの仕組みを、郵便を例にして説明し、
遅延の原因を渋滞を例にしてお話しする。
しぶしぶ納得してくださる方も多い中、やっぱりいるのである。

激しく怒る方が。

「すぐ届かないんじゃメールの意味がないでしょう!
 そんないい加減なサービスを提供してんの、あんたのとこは!
 すっごい大事な約束だったらどう保障するのよ!」

『帰るメール』が届かなかったと言ってきたお客様である。
激怒。
おなかすいてたのにご飯の支度がしていなかったと、
お子様(多分、大学生男子)が機嫌を損ねたらしい。
ご飯の支度は「すっごい大事な約束」なのだろうか…
どう保障してほしいのか…

いや、でもメールってそういうもんなんですってば…(ーー;)
mailって「手紙」ですよ…
色々な言い方で、わかりやすいように考えて説明をしたが、ダメ。
おてあげ。追撃モード発令。

「メールのシステムは、今まで説明したようなものなので
 必ず、即時に、お届けできるという保障は一切いたしかねます。
 それだけ大事なお約束の場合は、お相手様に電話をかけていただいて、
 ご確認ください。お相手様は携帯電話をお持ちのはずですので。」

「もう、あんたのところなんか解約よっ!!!携帯にするわっ!」

…そうしてください。

***
前の記事のPantherさんのコメントを読んで、ちょっと思い出した出来事でした。
あ、でも間違い電話もありか(笑)


夏と言えば… [過去のシゴト]

梅雨も明けて、ど暑くなってきました。
夏と言えば、やっぱり怖い話でしょう!

ホテルには、怖い話はつきもの。
不特定多数の人が集まる場所だから、いろんな事があるのだ。
宴会場で白い影が踊るとか、廊下で声が聞こえるとか
客室に水音が響くとかそんな話は山ほどある。

全くと言っていいほど霊感のない私。
それでも、遭遇してしまったちょっと怖かったこと。

***

ホテルの宴会サービスをしていた頃の話。
金曜の夜は毎週遅くなる。宴会の片付けの後、翌日のスタンバイ。
婚礼の引出物のセッティングなどなど。
帰る頃には宴会スタッフくらいしか残ってなくて静かなもんである。

シゴトが終わって、着替えるのは5階のロッカー。
3階と4階が宴会場のフロアで、出口は1階。
着替え終わって、従業員用のエレベータを待つ。
時間は0時過ぎ。珍しくその日は私ひとりだった。
2機あるエレベータの左側の扉が開いた。
乗り込んで1階のボタンを押して、扉が閉まる瞬間。
自分の横を誰かが通り抜ける気配。肩まであった髪が少し揺れた。
空調の関係だろうと思って、特に気にしない。
扉が閉まり、エレベータが降りていく。

4階を過ぎたところで、突然3階のボタンが点滅して、点灯。

えっ!

ビックリしている間に、3階でドアが開く。
誰もいない宴会場のフロア、長く延びたバックヤードの通路はまっ暗。
非常灯だけが静かに光っている。
また、自分の横を風が抜ける。髪が揺れる。
心臓が口から飛び出しそうなほどバクバクして、焦って
「閉」のボタンを押しても、ドアがなかなか閉まらない。
たっぷりの時間をおいて、ゆっくりドアが閉まる。
何事もなかったように1階に到着。

翌日、同僚に聞いたら、何人かが同じ目に遭っているという。
決まって金曜0時過ぎ、左側のエレベータに乗ったときのことらしい。
でも、それが何だったのかは誰も知らない。
壊れているだけなのか、それも謎のままである。
今でも、3階で止まるのかな…

***

同じホテルの話。
退職してからも、時々遊びに行った。
新規オープンスタッフとして入社したのでほぼ全員が同期である。
どこへ行っても知り合いがいる。

宴会キッチンからレストランキッチンに異動になった友達と
レストランの厨房にイスを持ってきておしゃべりしていた。
私の目線の先に鏡があって、私の後ろにある厨房入口のドアが映っている。
鏡の中に何かが動いた気がして、鏡に目をやると
髪の長い若い女の人がドアから顔を出して、何かを探している風。

キッチンに入るときは髪ぐらいまとめなよ~、知ってる人かな?と思って
振り返ると、誰もいない。ドアはほんの5センチくらい開いているだけ…
また鏡を見ても、誰も映っていない。
友達に「今、誰かドアから顔出してたよ」と言うと
「え?どんな人だった?」という。
「髪長い、結構若い子だった。鏡越しだったから顔は良くわからん」

「最近さ、出るんだよ。先月、赤ちゃん抱いて若いお母さんが飛び降りてさ。
赤ちゃんは助かったんだけどね…」

髪の長い、きれいな人だったという。
何かを探している風に、あちこちで目撃されているのだという。
赤ちゃんを探しているのかもしれない。

***

「ホテルの納涼夏祭り」
やるなら、夜。真っ暗なバックヤードツアーがいいかも知れない。
相当「納涼」間違いなし。


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背筋が伸びる曲 [過去のシゴト]

巷ではクラシックが流行っているらしい。
そんなことを情報番組で特集してた。

リラックス効果もあるし、
ちょっと聞いてみようかとも思うけれど…
ひとつだけあんまり聴きたくない曲がある。

披露宴で使う曲、今は新郎新婦が好きな曲を選んでもらうようになっている。

15年ほど前、結婚式のサービス(配膳)をしていた頃は
結婚式、披露宴は「選ぶもの」ではなく、
決まった形のセレモニーでしかなかった。

当然、かける曲もおおよそ決まっていて、
特に迎賓(ゲストが入場してくるとき)の曲は毎回同じ。

テーブルの最終チェックが終わって、照明が変わって
制服の乱れを直して、トーションを腕にかけ、
自分の担当テーブルの近くに立つ。
今日の料理を頭の中で反復し、深呼吸をひとつ。
心地よい緊張感。

黒服のキャプテンが
「お客様入るよー!今日もびしっと行くぞー!」

そして、音楽 ~♪

ビバルディの四季より「春」。

今でも、この曲を聞くと思わず背筋が伸びる。
ちょっとドキドキする。脈拍が上がる。
パブロフの犬状態。
刷り込まれたものっていつまで経っても消えないみたい。
100回/年は聞いてましたから。

この曲だけはもー、一生分聞いた。
リラックスなんて絶対できない(笑)


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お客様の目線で [過去のシゴト]

美人の定義


kazumiさんの記事を読んで思い出したことがあったので、TB。

サービス業に就いたばかりの頃は、
今のシゴトではなくてホテルのコーヒーショップでウェイトレスをしていた。
ついでに(?)専門学校にも通っていたので
開店6:30~8:30 → 専門学校 → 17:00~閉店23:00まで
と学校をサンドイッチするような形で働いていた。

大学とは違い(多分。行ってないからよくわからないけど)、
専門学校は朝から夕方まで授業がびっちりある。
課題や宿題も結構多く、一番遊びたい盛りだったから夜遊びもしていた。
若くても、疲れる(笑)
試験の前後は寝不足がピークで、仕事中ボーっとすることが多くなっていた。
つい、サイドテーブルにもたれてしまったり、
手の組み方がだらけてしまったり。

そんな私に、先輩が一言。

「疲れてるのはすっごくわかるんだけど
 お客様の目線で、自分がどう見えるか考えながら働いて。
 サービス業の基本だよ。プロならちゃんとして。」

学生だろうがなんだろうが、お客様には関係ない。
疲れてようが、寝不足だろうが、職場に立った以上は
ひとりのホテル代表選手になるのだ。
私ひとりがボーっとしていることで、ホテルの評価が下がることもある。
それじゃアマチュアなのね。お金もらっている以上はプロなんだよ。
そこをわかって働かないと。

「しゃんと見える姿勢で、自分らしい笑顔と元気で
 どこから見られていても「きちんとしている」こと。
 心は大事だけど、心は見えないよね。
 見せられるのは自分の姿勢だから。」
そう言う先輩は、美人と言える人ではなかったけれど
いつもキレイな姿勢で、明るい笑顔で本当にステキだった。
かっこよかった。お客様からもスタッフからも信頼されていた。

kazumiさんの記事で、その先輩のことを思い出した。

そして、ちょっと忘れてたこと。
今の私はきちんと見えているかな?
お客様の目線で、もう一度自分を見直してみよう。
少しだけ背筋を伸ばして歩いてみよう。

だって、プロだから。


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