おやすみのじゅんび

「担当を変えてほしい。」

と言われたことがほとんどない。

　ほとんど…というのは、始めたばかりの頃に一度だけあるから。
　「あれもまけろ、これもまけろ」とさんざん言われたお父様から
　「お前じゃ話にならんから上のやつを呼んでこい！」と
　言われたことが。こっちが願い下げじゃい！って感じ（笑）


お客様に恵まれて、ここまでシゴトを続けてこられた。


だけど、これからおやすみ。

「担当がかわります。」

とこちらから言わなくちゃいけない。


6月2日の夕方から、担当のお客様全員に電話をかけた。

理由をなんと言おうか迷ったけど、結局正直に伝えることに。

　体調不良で少し時間をかけて治療をしなくてはいけないこと
　そのため7月からブライダルを離れる予定だということ
　だから、担当が変わりますということ

「いつ復帰なんですか？」
「私達まだ先だけど、担当は絶対無理ですか？」と
言っていただき、申し訳ない気持ちでいっぱいになる。

むむむ、（今のところ）元気なのになぁ…と。

「JOHNさんいつも元気いっぱいだから少しゆっくりしてください！」
「早く元気になってくださいね！」と
あたたかい言葉をかけていただき、涙が出そうになる。
自分で決めたことだけど、やっぱり少しさみしい。

でも、大丈夫！
引き継ぐスタッフは、お客様のタイプを考えつつ、完璧に決めた（つもり）。
ホテルJOHN（仮）は、みんなやさしくて明るくて
お客様思いのスタッフばかり。
「この人でよかった！」と思ってもらえるはず。
後は、細かいことをスタッフに引き継いだら終了だ。

お客様に伝えるのが、一番気が重かった。

連絡し終わった今は、さみしさ半分…ちょっとすっきり。

やっぱりかなり責任の重いシゴトなんだよな…と実感。
一生に一度の大切な日をサポートすることはもちろん
色々な手配、情報伝達、ミスの許されないシゴト。
そして、ホテルの売上を背負う営業マンとしてのプレッシャー。
それを差し引いてもうれしいことが多いから続けていけるシゴト。

あまり意識してなかったけど、少し肩の荷が下りた気分。

治療が終わった時に、ブライダルに戻してもらえるのか、
…いや、戻ろうという気になれるのか今はわからない。



お客様たち。
気持ち良く引き継いでくれるスタッフたち。

みんな、ありがとう。


ひとまずシゴトのことはおいといて、検査に治療に頑張らないとね。