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がん患者だって働きたいのよ [ ☆[シゴト]シゴトと乳がん]

病気になった時一番心配だったのは、お金とシゴトのこと。
って、最近のがん保険CMみたいになってますが(笑)

子なしの共働きとはいえ、住宅ローンを抱える薄給夫婦。
しかも、ワタシは1年契約の契約職員。
病気で休んだからとて、手厚い福利厚生があるわけではないし…。
うっかり1年も休んだら、間違いなく契約破棄だろうな。
ワタシは治療しながら働けるのか?
もし働けなかったら、夫の稼ぎだけで生活費と治療費をまかなえるのか?
いやー…無理じゃね???
「金の切れ目が命の切れ目」、そんな言葉が脳裏を横切る。

乳がん発覚当時すでに四十路突入していた上に
特殊能力&資格が全くないワタシは
「辞めたら後がない(に違いない)」という切羽詰まった状況でもありました。

で、「休職しません」宣言をし、シゴトを続けてきたわけです。
周りにカミングアウトし、できないことはできなーい!と言いました。
シフトからも外してもらい、出勤人数を気にせずに
治療、体調に合わせて出勤・休みが決められるようにしてもらいました。

こうやって書くと、どんだけわがままなんだって思います…。
でもね、こっちは命と生活がかかってるし、精神的には
その状態で会社に所属してるのは結構つらかったです。
こんな働きぶりで会社にいていいのか、お給料もらっていいのか…と
散々散々悩みました。※この辺の気持ち色々はカテゴリー「シゴトと乳がん」につづっています。

いっぱい迷惑かけたけど、今は「辞めなくて良かった」と心底思ってます。
振り返って考えると、お金はもちろんですが、シゴトに行けば
病気のことを考えている暇がなく、同僚とのおしゃべりにも随分救われました。
そういや、病気前からシゴトに行くと熱が下がるなんてことが
たびたびあったっけ…←どんだけシゴト好き???(笑)

ものすごーーーーく恵まれた環境で、
本当に会社のみんなには感謝しています。ありがとうm(__)m
まだまだ迷惑かけることも多いけれど、よろしくお願いします。

***

がん体験者の多くが、シゴトについて悩んでいる現実を知りました。
再就職が難しかったり、病気前の職場から外されたり。
病気になって、戦力じゃなくなるから当然でしょう?と思いますか?

でも、これって他人事じゃないんです。
病気になるのは特別なことじゃありません。ワタシも普通の人ですし。
誰もが当事者になったり家族になったりする可能性があることだから
病気になった人が、安心して治療しながら働ける職場環境が
少しでも増えるといいなぁと思います。

がんになったからといって、すぐ「辞めます!治療しなきゃ!」って
早まらないで。続けるための色々な制度があります。
まずは職場の上司に相談することから始めましょ。
病気になったって、働いていいんです!!

ワタシも「働く元患者さん」として、ブログタイトルにもある「シゴト」に
かかわることをこれから情報発信していきたいと思います^^


◆おすすめ本◆

働く権利や保障制度のお役立ち情報を始め、
会社とのかかわり方や働き方にいたるまで、働きたいがん体験者のための本。
がん体験者が監修・執筆しているので、「わかるわかる」と
思いながら読みました。ものすごく参考になります!!
shiyohさんのイラストもサイコーです^^

◆おすすめサイト◆
■CANSOL(キャンサー・ソリューションズ株式会社)
http://www.cansol.jp/

「がんと一緒に働こう!」を監修した桜井なおみさんが代表を務める会社です。
ご自身もサバイバー(がん体験者)。
がん体験者の就労や雇用を支援する会社です。



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コメント 7

まりもっこり

そうですよ!
お世辞抜きでJOHNさんが居てくれるだけで私は心強いし、本当にホッとします♪
by まりもっこり (2011-03-09 22:54) 

テラ

JOHNさんの言う通りで、誰もが病気になるし、
誰もが働いて稼いで生きていかなきゃならない。
でも病気になっていない人と同じくらいの働く量でないことで、
悩む気持ちもわかります。
自分も病気になったら悩んで悩んで落ち込みそう。。。
JOHNさんの辞めなくて良かったという言葉は、
希望になる言葉ですね。その言葉、心に刻んでおきます。
by テラ (2011-03-11 11:01) 

yumi

私は乳がんを患う前は派遣社員として働いていました。乳がんを患ってからも続けるつもりでしたが、抗がん剤治療が決まった際に「治療に専念してください」と会社側から言い渡され、長期休暇に。。。
で、結局は「いつ具合が悪くなるか解らないから。。。」と遠まわしに解雇を告げられましたよ。
ですが!今は前の派遣先よりも遥かに待遇のよい所に仕事が決まったのです。
モンチッチ頭での就職活動でしたが、採用してくれるところがあったのです!
まさに奇跡の採用でしたよ~。
年も年だし、病気しちゃっているし、キャリアがある訳ではないので
就職は諦めかけていましたから。
会社側には病気のことは伏せているんですけどね。。。
心配は色々ありますけど、一生懸命働いています。
生きるためには働かなくてはならないですからね。

。。。それよりJHONさん。。。地震大丈夫ですか?!
札幌は同じ日本とは思えない位静かですが、ニュースで被害の様子、死者の数の報告がある度に心が痛みます。。。

長々とごめんなさいm(_ _)m
by yumi (2011-03-12 02:08) 

ina

JOHNさん、こんにちは。
地震での影響は大丈夫でしたか??

私は病気がわかってからは、あっさり辞めましたが
復帰した職場では、数人に話をしていた上に
身内に同じ病気の方がいたりと、辛い状況など
話が出来てとっても楽でいられました。
そのことには感謝してます。

確かに仕事をしていると、病気の事から離れるので
体調的には負荷かけてしまうかもしれませんけど
メンタル的に助けられますよね。
お仕事続けられて良かったですね。

by ina (2011-03-15 14:10) 

tamaki

JOHN、元気?
私も仕事好き。お給料貰うのも、お手当てになるのも
ボランティアでやるのも。
責任感なんてのも出てきて、かなり修三になってしまい
(もう、めんどくせーから、あいつに任せろ)的に長になることもある。

次男が先天性の病で生まれた時
働かねば、治療は出来ずとはいえ不治の病で
NICUの息子には寄り添って居たいし
でも産後間もない体だし、上の子は保育園だし。

もう、どうしたいんだ⇒運命!!??って感じでした。

日々の遠い大きな病院通いは
ガソリン代やら、毎日の食費なんかも
頭が痛いものでした。

しかし、記憶って 段々色がちがくなってきて
涙は出るけど、よい感じに淡くなるんだね。
by tamaki (2011-03-22 05:34) 

nyack

ご無沙汰してます。
お加減いかがでしょうか。
様々な不安もお有りでしたでしょう、そんな中仕事を続けると決断するのも大変勇気を要することだったと思います。
なんというかJOHNさんの骨の太さといいましょうか、とにかく芯の強さにただただ感心いたします。なんかこちらまで勇気づけられます。

あ、札幌いらしてたのですね。今度いらっしゃるときは是非とも、おいしいスープカレー屋さんご案内します。ハシゴで。
by nyack (2011-04-06 22:58) 

ひろ茶

まわりにはガンを克服して第一線でバリバリやっている人もいるので、すべての人に同じケースが当てはまるとは一概に言えないのでしょうね。情報連携ってやっぱり大事ですね。
by ひろ茶 (2011-04-10 19:14) 

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